家にいるほとんどの時間、ゲームやインターネットをして過ごしている

ゲームやインターネットが身近になってきたことで、中毒のようになってしまう子どもが見られるようになりました。ご家庭でできる対応策を見ていきましょう。また、子どもの年齢が高い場合や、ゲーム・インターネットの活動が習慣化している場合は、強制的に取り上げると暴力を振るうケースがあります。その場合は、親御さんだけの対応ではなく専門家との連携をしていきましょう。

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ゲームやインターネットで遊びたい気持ちが大きすぎて、「ダメ」と言われても我慢することができていない場合があります。細かく段階を踏んでルールを守る練習をすることで、ゲームやインターネットで遊びたい気持ちをコントロールできるようになりましょう
1 まずは「ルールを守る」ことに慣れていきましょう
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お子さんが取り組みやすい、お家での簡単なルールを1つ決めます。
例えば、朝起きたら「おはよう」と言う、ご飯を食べ終わったら食器を片づけるなどの簡単なルールで構いません。
2 お子さんがルールを守れていたら、必ずほめるようにしましょう
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3 ルールを守ることに慣れてきたら、内容をステップアップさせていきましょう
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4 「ゲームやインターネットは1日●時間」とルールをつくりましょう
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ルールや時間を決めるときは、大人が勝手に決めず、あらかじめお子さんと相談してお子さんが守りやすい内容を決めましょう。
また、そのときは「◎時まで」など具体的な期限を設けるとよいでしょう。

また、

・終わりの時間を伝えるときは、言葉よりもタイマーや時計にシールを貼っておくなど視覚的に明確な伝え方をする
・キッチンタイマーやタイムタイマーで残り時間を知らせる 

などお子さんが時間を守りやすいような工夫をします。

時間がきても切り上げられないときには、すぐに取り上げるのではなく「3分間の延長、あと1回だけならOK」などゆとりのあるルールにしておくとよいでしょう。

また、お子さんと決めたルールをきちんと守れたときは、しっかりと褒めましょう。ポイントがもらえる、好きなおやつが1つもらえる、などご褒美がもらえる仕組みにしておくとお子さんも楽しんで取り組んでくれるかもしれません。
ワンポイント
ルールを守れていなかったときも叱るのではなく、どうしたら次は守れるかをお子さんと一緒に考えていきましょう。お子さんにも納得感の有るルールであることで、守ることへの動機付けなされます。
ほかの工夫
監修者
井上 雅彦 先生
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授 公認心理師 専門行動療法士 自閉症支援士エキスパート LITALICO研究所 客員研究員
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