買い物に行くと必ず何かを「買って」とせがんでくる

お出かけ先でほしいものを見つけるとすぐに「買って買って~!」と駄々をこね、思い通りにならないと癇癪を起こしてしまうようなことはありませんか?そのようなときにはどのように声掛けをしたら良いのかをご紹介します。

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お子さんと一緒に「買い物リスト」と「金額リスト」をつくり、手持ちの金額も一緒になるようにして、余計なものは買うことができないことを納得できるようにしましょう。
1 買うと決まっている商品、できればほしいなと思っている商品を見込み金額と共にリストにします お子さんと一緒に取り組めるとより良いですね。
金額の上限を理解して考えられるようになるための工夫の画像1 クリックすると別画面で開いて拡大できます
買い物全体の予算も書いておきましょう。
金額の上限を理解して考えられるようになるための工夫の画像2 クリックすると別画面で開いて拡大できます
2 予算に関する説明をしっかりと伝えましょう ・途中でほしいものが増えても、予算以上の買い物ができないこと
・ほしいものが増えた場合は、予算の中で収まるよう、何かをあきらめる必要があること
・必要なものが見込みより高額な場合は「必要じゃないけどほしいな」と思っているものをあきらめる場合があること

など、予算とリストをつかった考え方を説明しましょう。
お子さんがイメージできるよう「チョコレートをもう1つ買いたくなっても……」など具体的なアイテムを例に説明するとよりよいでしょう。

また、予算金額と商品リストの合計金額がほぼ同額になるよう大人の方で調整しておき、追加購入が難しい状況をつくっておくのも1つです。
3 お店についたら協力してリストに書いてある商品を集めましょう 途中、お子さんがリストにないアイテムもほしくなってしまった場合には、すぐにダメだと拒否せずに、まずは一緒にリストを見てみましょう。

そして、予算が足りなくなることを伝え、どうすべきかお子さんと一緒に考えてみましょう。
自分から「じゃあやめる」と決められた場合や、「じゃあこっちのお菓子と交換する」など上手に考えられた場合は「落ち着いて考えられたね、すごいね」と褒めましょう。

反対に、癇癪をおこしたり、駄々をこねて泣いてしまった場合には、「今日はリスト通りと◯◯くんと決めたよね。次のお買い物リストに入れようか」と次回の買い物での購入を提案してみるのも1つです。
ワンポイント
お子さんに「買って」とせがまれたときに、強い要求に買わざるをえない状況になってしまうこともあるでしょう。しかし、お子さんは「『買って』と叫べばお母さんは買ってくれるんだ」と理解し誤った学習をする場合もあります。お子さんがひとまず落ち着けるように場所を買えてから、「本当にほしかったものなのかな?」と一緒に考えてみましょう。それでもほしいという場合には、次の機会に買うことを促したり、「ほしいからって叫ぶのは良くないよ。本当はどうやって伝えたらよかったかな?」と問いかけて上手に伝えられた場合に購入する、なども1つです。癇癪や駄々こねがあった際にすぐに購入する、という流れを少しずつ変えていけると良いですね。
ほかの工夫
監修者
井上 雅彦 先生
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授 公認心理師 専門行動療法士 自閉症支援士エキスパート LITALICO研究所 客員研究員
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