からかわれても我慢してしまう

お友達から心ないことを言われたり、意地悪をされたときに、我慢しすぎてストレスがたまっていること、ありますよね。
お子さんが自分を守れるように、周りがお子さんを守れるようにするアイディアをご紹介します。

3633 view

事情を説明することができないと、いやなことをされても親や先生に助けを求められません。「何があったのか」を説明する練習をして、いやなことがあった時は大人に言いに行けるようにしましょう。
1 まずは、普段の何気ない出来事を説明する練習をしていきましょう
事情を上手に説明できず、せっかく報告していても途中で諦めてしまうときは…の画像1 クリックすると別画面で開いて拡大できます
嫌な出来事の直後では、感情がコントロールしづらく落ち着いて説明できない場合が多いですよね。
まずは、嫌な出来事の説明ではなく、普段の何気ない出来事を振り返って説明する機会を作っていきましょう。

大人が事実を知っていればヒントも出しやすいので、一緒にお出かけしたときなどに取り組むのが良いでしょう。
また、数日までの出来事ではなく、ついさっきの出来事を振り返ることから始めます。

帰宅したら、その日の出来事を振り返ってみましょう。

お子さんがうまく言えない場合は「最初は木がいっぱいあるところに行ったよね。どこだっけ?」「はじめは公園にいったよね。その次は?」など、ヒントを出してお子さんが答えられるように手伝います。
事情を上手に説明できず、せっかく報告していても途中で諦めてしまうときは…の画像2 クリックすると別画面で開いて拡大できます
出来事を振り返って話すことに慣れてきたら、他の誰かとの出来事を聞いてみましょう。
「今日幼稚園で●●くんと何をして遊んだの?」など、簡単な質問から始めましょう。
2 くり返し練習してお子さんが自分で言えるようになったら、「今日幼稚園で●●くんと何をして遊んだの?」など、他の人と関わったことを話せるように練習します。
事情を上手に説明できず、せっかく報告していても途中で諦めてしまうときは…の画像3 クリックすると別画面で開いて拡大できます
質問をして、より詳しく様子を話す練習をします。「何色のブロックで遊んだの?」と質問して答えるのが難しそうであれば、「赤色?黄色?」と選択肢をあげたりして、お子さんが思いだして答えやすいように助けましょう。
事情を上手に説明できず、せっかく報告していても途中で諦めてしまうときは…の画像4 クリックすると別画面で開いて拡大できます
3 実際のトラブルがあった場面では きょうだい喧嘩や、お友達と遊んでいる最中にトラブルがあった場合は、以下のような順番で、まずは落ち着いて話をできるようにすることを優先していきましょう。

① 必要があれば、場所を変えて心を落ち着かせる

② 大人が話を聞きながら、状況を簡単なイラストにおこしていく

例)「◯◯くんと積み木であそんでたんだね」「次になにがあったの?」

③ 完成したイラストをみながら、お子さんと一緒に解決策を考える

例)「そっか。積み木を崩されて嫌な気持ちだったんだね。それで叩いちゃったんだ。叩かれた◯◯くんは痛かったよね、どうしたら良かったかな?」
ワンポイント
はじめは楽しいことを思い出して説明する練習をしましょう。いやなことを思い出すと、いやな気持ちまで思い出してしまうこともあります。無理に聞き出そうとせず、無理のない練習をやっていきましょう。
ほかの工夫
監修者
井上 雅彦 先生
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授 公認心理師 専門行動療法士 自閉症支援士エキスパート LITALICO研究所 客員研究員
当サイトに掲載されている情報、及びこの情報を用いて行う利用者の行動や判断につきまして、正確性、完全性、有益性、適合性、その他一切について責任を負うものではありません。また、掲載されている感想やご意見等に関しましても個々人のものとなり、全ての方にあてはまるものではありません。
『幼稚園・保育園』TOPへ戻る >