会話の中で一方的にしゃべってしまう

いっぱい話してくれるのは嬉しいけど、一方的すぎて、こちらの話を挟めない…。
そんな時にはお子さんの「話したい!」という気持ちを解消したり、会話のキャッチボールの練習をしてみましょう。

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目標は「交互に話すことに慣れる」です。

会話の順番は目に見えないので、言葉だけで練習するのは難しいもの。
本当のキャッチボールのように、ボールをつかって練習してみましょう。
ルール・準備物
子どもの手で持てる大きさのボール
1 「今から“順番”にはなすゲームをするよ」と伝えましょう 2 「ボールを持っている人が話すよ」とわかりやすくルールを伝えましょう この時、
「まずママがボールを持っているからママが話して、ボールを投げるから◎◎くんはボールを取ってから話してね」
など長文での説明はできるだけ控えましょう。

指示は短く、シンプルに、伝えてあげましょう。
3 大人はボールを持ちながら、一言お話します
会話の順番は、目に見えないから難しい!順番を意識できるような工夫は…?の画像1 クリックすると別画面で開いて拡大できます
練習しはじめる時の話題の内容はシンプルでお子さんの「話したい!」という気持ちがあまり沸かないような話題が良いでしょう。

例えば、大好きなアニメの話題だとお子さんは思わず一言話したくなるかもしれません。
お子さんがルールを守りやすいよう、「ママはりんごが好き」「今日は雨だね」などシンプルで短い話からはじめてあげましょう。

こちらがボールを持っている間、お子さんが最後までお話を聞けたら「最後まで上手に聞いてくれたね!!」と伝えましょう。
会話の順番は、目に見えないから難しい!順番を意識できるような工夫は…?の画像2 クリックすると別画面で開いて拡大できます
4 キャッチボールのルールに慣れてきたら、話題を変えていきましょう 少し長文にしてみたり、文中に質問を入れてみたり、変化をつけましょう。

大人がボールを持っている時に、
お子さんが思わず話しそうになったときは

持っているボールを、お子さんの視界の中で動かして
「まだママが持っているよ」というヒントを出してあげましょう。
ワンポイント
「どうして話してるのに待てないの?」など、抽象的な声掛けはお子さんにとってわかりづらいものです。 「話が終わるまでは、〇〇くんは聞く時間」と伝えてあげましょう。 また、キャッチボールをしているときに、ボールを持っているかどうかに意識が向きにくい場合は、自然と意識するような大きめのボールなどでトライしてみましょう。
ほかの工夫
監修者
井上 雅彦 先生
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授 公認心理師 専門行動療法士 自閉症支援士エキスパート LITALICO研究所 客員研究員
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