会話の中で一方的にしゃべってしまう

いっぱい話してくれるのは嬉しいけど、一方的すぎて、こちらの話を挟めない…。
そんな時にはお子さんの「話したい!」という気持ちを解消したり、会話のキャッチボールの練習をしてみましょう。

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話しているときに、相手がどんな表情をしているのか、お子さんは気付けていますか?

話す事に夢中で気づいていない場合もあるかもしれません。

そんな時は、「どんな顔をしているか」を見て気持ちを考える練習をしてみましょう。
ルール・準備物
表情の豊富な人の写真、絵本、漫画など
1 いくつかの表情が載っている絵本や漫画、写真を用意して確認してみましょう
自分が話すことに夢中で、相手からのサインや表情になかなか気づけない…そんなときは?の画像1 クリックすると別画面で開いて拡大できます
2 「この顔はどんな気持ち?」と気持ちを一緒に考えましょう
自分が話すことに夢中で、相手からのサインや表情になかなか気づけない…そんなときは?の画像2 クリックすると別画面で開いて拡大できます
大人から「泣いてるから悲しいのかな」など例をいくつか出してあげると良いでしょう。

お子さんが感情表現のレパートリーがどれくらいあるか、という事や
表情の違いにそもそも気づけているか、という事も観察してみましょう。

3 「〇〇くんだったら、どんな時この顔になる?」と、質問してみましょう
自分が話すことに夢中で、相手からのサインや表情になかなか気づけない…そんなときは?の画像3 クリックすると別画面で開いて拡大できます
どんな時?という質問が難しい場合はいくつか例を出して選択式にしても良いでしょう。

反対に、「(絵本と同じ場面)こういう時、◎◎くんはどんな顔になる?どんな気持ち?」と聞いてみるのも良いでしょう。
4 何度かくり返し、表情を見て気持ちを想像する練習をしていきましょう 表情から気持ちを考える、という経験を重ねていくうちに、絵本以外の場面でも汎用できるようになっていきます。

大人から、何かのイラストやテレビを見ているときに「この時はどんな気持ちかな?」と声をかけてあげるのも良いでしょう。
5 実際に話しているときに、大人はわかりやすい表情で反応してみましょう お子さんの話が長くなってきたら、わかりやすく「つかれたなあ」という表情を見せたり、お子さんが会話をパスしてくれた時には嬉しそうに反応してみたり、と表情でサインを出してみましょう。
ワンポイント
日常場面でも気づけるように、お母さん、お父さんが笑っているとき、怒っているときに「◎◎くんがこうしてくれて、お母さん嬉しいよ」「◎◎だと、悲しいな」など気持ちを一緒に伝えるのも1つです。 また、気持ちや表情を書いたカードを用意し、「今どんな気持ち?」とお子さんに自分の気持ちを示してもらうのも良いでしょう。
ほかの工夫
監修者
井上 雅彦 先生
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授 公認心理師 専門行動療法士 自閉症支援士エキスパート LITALICO研究所 客員研究員
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