感受性豊かなコチ丸、ギャン泣きの卒園式
いろいろと落ち着かないところはあったものの、無事に卒園式を迎えることができたコチ丸。私たち親子は、コチ丸の小学校入学を機に、私の実家に戻ることになりました。引っ越すこともあり、先生方やお友達とはこれで一旦お別れ。
まだ幼いコチ丸がその別れの意味をちゃんと理解できていたのかは分かりませんが、卒園式では誰よりもギャン泣きしていました。顔を真っ赤にして大粒の涙をポロポロ流している写真を見ると、今でもあの日のことをリアルに思い出せます(笑)。
当時は、なんでこんなに泣くのかと呆れるほどでしたが……今思うと感受性が豊かというか、人目を気にするという感覚も少ない幼少期は、感情の昂りが制御されることなくしっかり出てしまったのかもしれません。
まだ幼いコチ丸がその別れの意味をちゃんと理解できていたのかは分かりませんが、卒園式では誰よりもギャン泣きしていました。顔を真っ赤にして大粒の涙をポロポロ流している写真を見ると、今でもあの日のことをリアルに思い出せます(笑)。
当時は、なんでこんなに泣くのかと呆れるほどでしたが……今思うと感受性が豊かというか、人目を気にするという感覚も少ない幼少期は、感情の昂りが制御されることなくしっかり出てしまったのかもしれません。
高校生となった今でも、私のスマートフォンへセンチメンタルなメッセージを唐突に送ってくるコチ丸(←きっと自覚なし)。とはいえ、今は人並みに気持ちの制御ができ、冷静に自分と向き合えているのかなと思います。そう思うと、なんでも気づけばちょっとずつ、のんびりではあるけれど成長しているのかもしれません。
ちなみに、コチ丸のじっとしていない感じはいつまで続くのかと不安になった時期もありましたが、中学に入った頃にはすっかり落ち着き、今となっては悩まされていたのが嘘のように穏やかな性格をしています。なんなら私のほうが慌ただしいのをコチ丸からたしなめられるくらいです……(汗)。
ちなみに、コチ丸のじっとしていない感じはいつまで続くのかと不安になった時期もありましたが、中学に入った頃にはすっかり落ち着き、今となっては悩まされていたのが嘘のように穏やかな性格をしています。なんなら私のほうが慌ただしいのをコチ丸からたしなめられるくらいです……(汗)。
執筆/あき
(監修:室伏先生より)
あきさん、保育園の頃のコチ丸くんのご様子を共有くださり、ありがとうございました。フルタイム勤務をされながら、習い事を試してみたり、じっくりと読み聞かせをする時間をつくられたり、コチ丸くんと向き合ってこられたのですね。現在のご様子も共有いただいたことで、発達障害のあるお子さんを育てられている親御さんにとって、この記事がとても心強く感じられたのではないかと思います。ASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如多動症)のお子さんに、いつまでこんな状態が続くのだろうか、と将来への強い不安を感じられる親御さんも少なくないと思います。しかし、子どもは大きく成長します。ASD(自閉スペクトラム症)のお子さんで幼児期に周りの人への興味が広がらなくても、年中、年長、学童期と年を経るごとにお友達が大好きになったり、ADHD(注意欠如多動症)のお子さんで、幼児期には落ち着きがなくて親御さんがいつも走って追いかけているような状況でも、学童期になると学校で座って授業を受けていらっしゃったり、と状況は変わっていきます。
一方、以前困っていたことは成長とともに困らなくなったけれど、年齢が上がるにつれて課題が変わってくることもあります。とはいえ、同じ診断を受けていても、知的能力や性格、得意なこと、苦手なことはその子によって異なります。経過もそれぞれで予想が難しいことも多いので、見通しが立たないことで不安が募ってしまいますよね。将来を見通すことは難しいことかもしれませんが、このような経験談を共有していただくことで、ほかの親御さんの不安や焦りが少しでも軽減されることを願います。
あきさん、保育園の頃のコチ丸くんのご様子を共有くださり、ありがとうございました。フルタイム勤務をされながら、習い事を試してみたり、じっくりと読み聞かせをする時間をつくられたり、コチ丸くんと向き合ってこられたのですね。現在のご様子も共有いただいたことで、発達障害のあるお子さんを育てられている親御さんにとって、この記事がとても心強く感じられたのではないかと思います。ASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如多動症)のお子さんに、いつまでこんな状態が続くのだろうか、と将来への強い不安を感じられる親御さんも少なくないと思います。しかし、子どもは大きく成長します。ASD(自閉スペクトラム症)のお子さんで幼児期に周りの人への興味が広がらなくても、年中、年長、学童期と年を経るごとにお友達が大好きになったり、ADHD(注意欠如多動症)のお子さんで、幼児期には落ち着きがなくて親御さんがいつも走って追いかけているような状況でも、学童期になると学校で座って授業を受けていらっしゃったり、と状況は変わっていきます。
一方、以前困っていたことは成長とともに困らなくなったけれど、年齢が上がるにつれて課題が変わってくることもあります。とはいえ、同じ診断を受けていても、知的能力や性格、得意なこと、苦手なことはその子によって異なります。経過もそれぞれで予想が難しいことも多いので、見通しが立たないことで不安が募ってしまいますよね。将来を見通すことは難しいことかもしれませんが、このような経験談を共有していただくことで、ほかの親御さんの不安や焦りが少しでも軽減されることを願います。
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
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