変化に対応することが苦手

「いつもと違うこと」「変わること」に不安になったりイライラしたりする様子はありますか。変化へのストレスを減らすにはどうすれば良いでしょうか。

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環境が変わっても「自分のもの」「自分の場所」が分かって安心できるように、シールなどで変わらない目印を作りましょう。
ルール・準備物
シール
1 お子さんが学校で使うイスや机、靴箱、ロッカーなどにお子さんの好きなシールを貼ります
周囲の状況がかわると、不安になって出来るはずのことができない…そんなときはの画像1 クリックすると別画面で開いて拡大できます
クラス替えや、席替えの時期になったら「4月から靴箱の場所が変わるよ。でも、場所が変わっても●●くんの靴箱にはこのシールが貼ってあるよ。同じシールだから場所が変わっても安心だね」と、前もって伝えます。
2 お子さんと一緒にシールを確認し、「場所が変わってもシールは一緒だね」と伝えましょう
周囲の状況がかわると、不安になって出来るはずのことができない…そんなときはの画像2 クリックすると別画面で開いて拡大できます
学年がかわって、教室のある階が変わるなど、ある程度事前に下見ができる場合は、お子さんと一緒に「4月になったらここの階のどこかの教室になるよ」など伝えておけると良いですね。

引っ越しをする場合なども、下見に一緒に行ったり、その町に遊びに行って見慣れた町にしておくなども工夫の1つですね。


また、教室や場所の変化だけでなく、お友達や先生が変わることも不安の1つになる場合もあります。
先生の指導方針や、理解してもらえるとスムーズなことなどは、事前に相談しておけると安心ですね。
ワンポイント
学校の先生に事前に相談して許可をとり、協力してもらえるよう話しておきましょう。「いつもと同じ」ことに安心して、「変わること」に不安が大きい子もいます。クラス替えなどがあるとたくさんのものが変わってしまうので不安になりますが、そのなかでも「変わらないこと」があると安心できる場合もあります。
ほかの工夫
監修者
井上 雅彦 先生
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授 公認心理師 専門行動療法士 自閉症支援士エキスパート LITALICO研究所 客員研究員
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