こだわりが強く、スムーズに行動できない

「いつも○○しないと気がすまない」
「同じ道順でないと気がすまない」そんなことありませんか?

こだわりへの対応方法を考えましょう。

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活動の途中にすきなことを始めてしまい、なかなか終えられない…というように、こだわりが強く他のことが中断されてしまったときは、すぐに叱ったりするのではなく、時間で区切ってこだわりのある活動を終えられるようにしましょう。
ルール・準備物
タイマー(スマホでも可)
「◯◯したいんだね。じゃあタイマーがなるまでにしようか」と伝えましょう 普段の生活から、前もってタイマーを仕様した活動の切り替えを取り入れておき、こだわりが発揮された場面ではタイマーの仕様に関するルールや、どういうときに音がなるのか等お子さんが理解している状態が望ましいでしょう。

苦手な切り替えのタイミングで、何か新しい指示を出すのは通りにくいものです。
パニックになりやすかったり、意思疎通が難しくなるときには、簡単な説明で理解でき、お子さんも負荷なく取り組めるアイテムやルールを使用するようにしましょう。
活動の途中でこだわり発揮!切り上げられなくなる前に1つこんな工夫をしてみようの画像1 クリックすると別画面で開いて拡大できます
タイマーが鳴ったり決めた時間・回数を終えたら、そっと終了を促しましょう
活動の途中でこだわり発揮!切り上げられなくなる前に1つこんな工夫をしてみようの画像2 クリックすると別画面で開いて拡大できます
タイマーに気づいた時点で「自分で気付けてえらいね、そうだね、おしまいだよね」などと褒めましょう。
お子さんに切り上げる意思や素振りがなくても、気づいた(ルールを覚えている)ことに注目し、切り替えやすい気持ちの準備をしてあげましょう。

そして、間をあけずに次の活動を提示するようにしましょう。こだわりの活動はお子さんにとって楽しかったり好きだったりする活動です。次にやることが特にないと感じたり、切り上げても何も関心を向ける先がなければ、また活動に戻ってしまうことが多いです。

「さぁ、次は◯◯するよ、はい手つないで行こう!」など大人は明るく切り替えられるような声をかけましょう。
ほかの工夫
監修者
井上 雅彦 先生
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授 公認心理師 専門行動療法士 自閉症支援士エキスパート LITALICO研究所 客員研究員
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