ASD(自閉スペクトラム症)のある子どもに接する際に注意するべきこと

◇感情的に怒らない
こちらが感情的になると、いつもと違うできごとに不安を感じ、混乱させてしまい逆効果になってしまいます。何かを伝えたい時は、冷静に短い言葉で簡潔に伝えることを心がけましょう。できるだけ否定的な言葉は使わず、「○○してほしい」「○○しましょう」と言い換えるようにしましょう。
感情的に怒りたくなってしまうこともあるかと思いますが、ASD(自閉スペクトラム症)のある子どもにとっては、どうして怒られているのかを理解することが難しく、パニックになってしまう場合もあります。ゆっくり感情的にならず説明すると、子どもにとっても理解しやすくなります。

◇好きな行動を始めたら途中で邪魔しない
ASD(自閉スペクトラム症)のある子どもは1つのことに夢中になると、周りが見えず没頭する傾向があります。夢中になっている時に邪魔をしてしまうと、何が起こったか理解ができずにパニックになってしまいます。パニックになると落ち着くまでに時間がかかりますので、本人も周りの人も体力を消耗してしまいます。その行動をやめてほしい時は、やめる時間をあらかじめ子どもと決めておくか、終わったタイミングで注意するようにしましょう。

ASD(自閉スペクトラム症)のある子どもと接するときは、上記のようなことに少し気をつけるとお互いの負担を軽減することができるかもしれません。

ASD(自閉スペクトラム症)のある子どもの子育てに悩んだらサポートを

子どもへの接し方を変えるだけで改善できることはたくさんあります。ですが、子育てをしていると、悩むことやつらいことがあるのは当然です。最初からうまくいくことばかりではありませんし、周囲に気を使ったり、子どもの様子に気を配ったり、体力的にも精神的にも疲弊してしまうことも少なくないでしょう。そんな時は、一人で抱え込まず、周囲に相談したりサポートを受けたりしてみましょう。

◇専門機関に相談する
地域の子育て支援センターや児童発達支援センター、児童相談所などでは、子どものことや子育てについて、気軽に相談ができます。必要があれば医療機関や療育施設などの専門家を紹介してもらえます。また児童精神科や小児神経科に相談したり、療育を受けることで、子どもの特性がわかり、対処法を教えてもらえることもあります。

◇親の会に参加する
ASD(自閉スペクトラム症)のある子どもの家族を対象とした家族会やサポートグループが全国にあります。親の会は障害のある子どもを持つ親同士がつながり、障害について学んだり情報交換をしていく場所です。また、発達ナビのQ&Aコーナーやコミュニティでも、子育ての悩みを相談することができます。同じ経験をした人の話を聞いたり、具体的なアドバイスを聞いたりすれば、少しでも見通しがもてるようになるのではないでしょうか。誰かにつらい気持ちを話すだけでも、気持ちが楽になるかもしれません。

◇ペアレントトレーニングを受ける
ペアレントトレーニングとは、親が子どもとのより良いかかわり方を学びながら、日常の子育ての困りごとを解消し、楽しく子育てができるよう支援する、保護者向けのプログラムです。子どもをのばすほめ方、環境調整の仕方、指示の出し方、行動の教え方などを具体的に学べます。

◇レスパイトケアで意識的に休息をとる
がんばりすぎて、余裕がなくなっているときは、リフレッシュが必要です。育児を軽減するサポートを利用するなどして、自分の時間をつくりましょう。児童発達支援、放課後等デイサービスの中には預かり型の支援サービスもあります。また、障害児を受け入れているファミリーサポートもあります。一時的預かりのサービスを行っている地域もあります。地域の福祉相談窓口などで相談してみてください。
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まとめ

ASD(自閉スペクトラム症)がどのような障害で、どのようなことに気をつけるべきかを理解できるようになるまでは大変かもしれません。しかし一緒に過ごしていくうちに、その子の特徴をつかむことができ、自然とその子にあった接し方ができるようになっていることもあるでしょう。あまり難しく考えすぎずに、その子に合った接し方を探してみましょう。

特に、パニックなどの行動が起こる背景には、何らかのパターンがあり、理由があることも多いです。その理由とパターンをしっかり把握し、適切に対処していくことができれば改善していくことができるかもしれません。

子育てをしていく中で、目指したいのは子どもに合ったかかわり方を見つけ、子どもが自立した生活ができるようにサポートをすることです。スモールステップで成功体験を積みながら、子どもの特性に親子で向き合っていきましょう。
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