ADD(注意欠陥障害)とは?ADHD(注意欠陥・多動性障害)との違いは何?ADDの症状、特性ならではの治療法をご紹介します!(2ページ目)

「不注意優勢型ADHD」(旧ADD)の治療法はあるの?

「不注意優勢型ADHD」(旧ADD)の治療法はあるの?

ここではADHDと診断された場合に考えられる手立てを紹介します。

ADHDは根本的に治療することはできません。しかし、生活環境の改善や工夫、困難を取り除くための教育や周りの働きかけ、効果的な投薬などを行うことで症状を軽減することは可能です。

ADHDの症状がある子どもたちへの関わり方として重要なことは「理解を示すこと」「自尊心の低下を防ぐこと」「社会生活への意欲を持ってもらうこと」です。

次に、具体的な手立てを説明していきます。

ソーシャルスキルトレーニング(SST)

SST(Social Skills Training)とは、人間が社会で生きていくために必要な技術を育てるためのトレーニングのことです。学校や療育施設、病院などで取り入れられています。

SSTでは、ゲームやディスカッション、ロールプレイなどを通して手段の中での行動を練習します。自治体で受けられるほか、家庭内で行えることもあるので近くの病院や療育センター等の専門機関に相談してみましょう。
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環境改善

環境改善とは、家や教室などの生活環境を本人にとって刺激が少ないように調整することです。例えば、部屋を勉強するところと遊ぶところに仕切る、机の上におもちゃを置かない、などがあります。また、メモやスマホのスケジュールアプリ、TO DOアプリなどの活用、紛失防止タグなどの利用もおすすめです。

ペアレントトレーニング

ペアレントトレーニングとは、日々の子育てにおける困りごとを解消し、楽しい子育てを支援するための保護者向けの支援プログラムです。具体的には、子どもに対する上手な褒め方、間違ったことをした時の注意の仕方などを学びます。

各都道府県に設置されている発達障害者支援センターや教育センターなどの行政機関や医療機関で受けることができます。
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薬物療法

ADHDの症状を和らげる薬は存在します。現在の日本で認可されているのは主にアトモキセチンとメチルフェニデート、グアンファシン(小児のみに適応)があります。どちらも医師から処方される薬なので、検討する場合は病院で診察を受け医師に処方してもらう必要があります。

これらの薬には副作用もあることが報告されています。副作用や効用については一人ひとり異なるので、その他の不明点について医師と十分なコミュニケーションを取った上で判断できるといいでしょう。
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このように、気になる症状がある場合は、セルフチェックに頼らず専門機関に相談してみましょう。子どもの場合は保健センターや子育て支援センター、児童発達支援事業所、大人の場合は発達障害支援センターで対応してもらえます。
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「不注意優勢型ADHD」(旧ADD)の症状への具体的な対処法

5章で紹介した手立てはADHD全般に向けられた治療法です。中でもこの章では、不注意優勢型に特徴的な症状に向けた対処法をご紹介します。

専門家との問診を進めていくと、自分の困りごとがはっきりしてきます。その困りごとに合わせて、5章で挙げた療育や投薬を組み合わせていきましょう。

困りごとを減らす過程で大事なことは「自分の状態を理解すること」「安心できる環境を整えること」「打てる手立てについて十分な情報を持っていること」です。

不注意や衝動性がある人への関わり方の例を以下に挙げます。

注意力への配慮

・必要なものは親や先生が一緒に確認する
・気になる刺激が少ない環境にする
・飽きないように、こまめに声掛けする、課題を切り替える
・文字や絵など視覚的な指示を使って気をとめやすくする
・メモやスマホのスケジュールアプリ、TO DOアプリなどの活用で予定をリマインドする
・紛失防止タグ等の利用で忘れ物や紛失をしても見つけやすくする

衝動性への配慮

・やるべきことを思い出し気付かせる言葉かけをすることで本人の混乱を軽減する
・ルールを設定したうえで、ある程度自由な行動を許す
・水を飲む、一人になるなど自分なりのクールダウンの方法を見つける

適切な対処をすることで、徐々に困りごとを減らすことができ、本人も周囲も安心した生活を送れるようになるでしょう。

まとめ

ADDとは注意欠陥障害(Attentin Deficit Disorder with and without Hyperactivity)のことで、過去に用いられていた障害概念です。不注意と衝動性が強いために困りごとが生じます。精神疾患の診断・統計マニュアルであるDSMの改訂に伴い、現在ではADHD(注意欠陥障害,多動を伴う/多動を伴わない)と診断名が変わっています。

診断名は包括的なものになりましたが、その症状は人それぞれです。専門家と協力して、自分の症状や困りごとを考え、自分に合った対処法を見つけていきましょう。

医療の世界は変化が速く、以前の診断名が現在では存在しないものになる可能性もあります。そういった状況の中で大切なことは、診断名にこだわりすぎず、自身についてよく理解することかもしれません。特性や困りごとを理解し、専門家に相談し、適切な対処をすれば困りごとを減らすことは可能になるのではないでしょうか。
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