こんにちは。ハッピーテラス戸畑駅前教室02の原田です。
読書の秋ということで、最近はよく本を読んでいます。友人と感想を伝え合ったりもするのですが、同じ本を読んでも、印象に残る場面はお互い異なります。読み手によって捉え方が変わってしまうのが、面白いところだと感じました。私も、お子さん達と関わる際にはかける言葉に気を付けていますが、こちら側が伝えたいことがお子さんに誤解なく伝わっているか、と考えてしまうときがあります。同じ内容を伝えたいと思っても、お子さんによって受け取り方が異なると思うからです。だからこそ、伝える相手によって伝え方の変化が必要だなと感じました。そこに対応ができるよう、言葉の引き出しを増やしたり、対面だからこそ工夫ができる、身振りや表情、話し声の抑揚など、話し方のスキルも身に着けていきたいと改めて思いました。
さて、本日は小学校低学年コースでの取り組みについてご紹介をしたいと思います。
本日ご紹介いたしますトレーニングは、カルタです。今回は、活動の目的、実施前の導入と話し合いの様子についてお話させて頂きます。
活動の目的は、①話し合いで役割や順番決めが出来る事、②説明やルールを最後まで聞く事、③ルールを守って他者と遊ぶ事の3点です。他にも、文章をスムーズに音読できるようになることや、負けた際の気持ちのコントロールを行う事もできてほしいスキルです。また、自分が勝つとうれしい気持ちでいっぱいになってしまい、負けた相手の事まで考えて発言をすることが難しいお子さんもいたため、ゲーム終了後の声のかけ方を伝えることもスタッフの目標としてありました。(勝って喜んだり、負けて悔しがったりといった、感情を表出する事はとても大事なことですが、それが落ち着いた後、他者をねぎらうような声掛けが出来ると、お友達との関係がより良いものになると思います。)
カルタのルール自体は、一般的なものと大きくは変わりません。しかし、より多くのお子さんに読み手を経験してほしかったため、時間制(2分程度)にしてどんどん読み手を交代していくスタイルで行いました。読み手の順番は、実施前の話し合いで決めます。以前までは相手に声をかけたり、自分の意見を伝えることが難しいお子さんが多かったですが、ハッピーテラスで他者との話し合いの場を設け、継続して取り組んできたことで、自分から「どうする?」「じゃんけんで決めるのはどうかな」等自分の意見を自分から言うことができるお子さんもいらっしゃいました。はなしかけられた方も、照れから違う方向に目線が動く事もありましたが、「いいよ」と相手の話をしっかり聞き受け入れることができました。話し合うことで少し緊張がほぐれ、お子さんの笑顔も増えてきました。
話し合いで順番が決まったら早速実施です。実施の様子は次回またご紹介させていただきます。
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小学校低学年コースでの一コマ(カルタ1)
教室の毎日
22/10/12 11:09