パソコンで何を見ているのだろう?つい調べたくなるけれど…

子どもがパソコンで何をしているか、気になりますよね。その気になれば、履歴を調べたり、トイレに立った隙に覗いたりすることはできます。

けれど私は、絶対にしませんでした。全く興味が無いといえばウソになります。しかし、パソコンの中身は日記帳と同じだと思うのです。

自分が何を発信し、どんな情報を見ているのか、親とはいえ、他人に見られるのは耐えがたいことでしょう。自分の安心のために、娘の人権を侵すのは、許されることではないと心に誓っていました。

そのかわり、パソコンに向かっている時の娘の表情は、こまめにチェックしていました。ショックを受けたり、困ったりしたときには、表情を見ればすぐにわかります。

ヘルプが必要な時に、それとなく手を差し伸べられるよう、見守っていました。

不登校で塞ぎこみがちだった娘が、パソコンから得たもの

娘がパソコンから得たもの、その1番は笑顔です。学校に行けなくなってから塞ぎ込みがちだった娘が、画面を見ながら声を立てて笑っているのを見て、どれだけ嬉しかったことか。

習っていないローマ字を覚えることができたのも、収穫でした。ローマ字の教科書とプリントアウトしたローマ字入力表を渡し、様子を見ると、1週間でローマ字をマスターしてしまったのです。

入力もあっという間にブラインドタッチを習得。また、ネットゲームやツイッターなど、インターネット上で友達ができたのも、大きな変化の1つでした。

しかし案の定、外の世界から断絶されていった娘。心配でカウンセラーに相談すると…

こうした変化に嬉しく思いつつも、不安は残りました。

娘はパソコンを楽しんでいるうちに、学校の友達と会うことや、外出がどんどんなくなり、案の定リアルな外との繋がりが断たれてしまう結果となったからです。

私は娘のことで相談に乗ってもらっているカウンセラーへ、このことを話しました。

すると、カウンセラーは「娘さんがパソコンで外と繋がっているのなら、今はそれで十分です。間接的でも、外の世界と繋がっているワケですから。」と言いました。この言葉は、私をホッとさせてくれました。

その後も、ネットを通じてニュースを見たり、好きな料理のレシピを調べて作ってみたり、現実と繋がることも少しずつ増えていきました

音や映像に敏感で、テレビでニュースを見ることができない娘にとって、ネットは相性のいいメディアだったようです。
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