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(236件)

不安が強い子どもには“森田療法”を応用してみよう 前編

こんにちは!保育士のたくまです。今日は「不安が強い子どもへの関わり方」について、ちょっとユニークな切り口でお話しできたらいいなと思います。キーワードは 森田療法(もりたりょうほう) です。 「森田療法」とは、大正時代に精神科医・森田正馬(まさたけ)先生が考案した心理療法。森田先生は当時の患者さんにこう言ったそうです。 「不安はなくすものではなく、そのままで生きていけるものなんだよ」 つまり、「不安=悪いもの」と決めつけず、「不安を抱えながらも目の前のことをやってみる」という考え方なんですね。 支援を受ける子どもたちの中にも、不安が強い子がいます。「明日、学校でちゃんとできるかな⋯」と寝る前にぐるぐる考えてしまう、新しい遊びや活動に誘うと「できない!こわい!」と拒否、人前で発表する前にお腹が痛くなる、などなど。こんな姿、心当たりのある保護者の方も多いのではないでしょうか。 大人の方でも大事な会議の前は緊張で手に汗をいっぱいかいたり、初対面の人と話をする時は事前に話すことをまとめたメモを用意しないと何だか落ち着かないという方もいます。実はそれ私のことで(笑)、日々、様々な不安と戦って生きています。 森田療法では、「不安や緊張は人間にとって自然な感情」と捉えます。たとえば、子どもが遠足の前日にワクワクして眠れないのも「不安」。でもそれって「楽しみにしている証拠」でもあるんですよね。 不安をゼロにしようとするほど逆に気になってしまうので、「不安はあっていい、そのままで大丈夫」と受け止めてあげるのが良いと、森田療法では解釈します。 そんな森田療法を子どもへの支援に応用すると、こんな感じです。 「不安でもやってみようか」 「ドキドキするのは自然なことだよ」 「怖いけど、まずは1分だけやってみよう」 声掛けひとつとってみても、不安を消そうとせず、「不安があるまま挑戦してOK!」と伝えるのがコツ。 さて、ここからは日常生活でできる工夫を考えてみたいと思います。 まずは小さな成功体験を積ませること。「不安だったけど少しだけ参加できたね!」と認める。 次に体を動かす活動を入れること。不安で頭がぐるぐるするときは、体を動かすとスッキリします。ユリシスでは運動療育を行っていますが、森田療法的に見ても運動は非常に効果が高いんですね。 そして最後は、親が「安心のモデル」になることも忘れずに。親自身が「不安でも大丈夫」と構えている姿が、子どもに伝わります。以前ブログで「親子関係はフラクタル構造」というお話をさせて頂きましたが、親子は不思議と似てくるんですよね。   不安の強い子どもを見ると、つい「どうしたら不安をなくせるかな?」と考えてしまいます。でも森田療法は「不安をなくすのではなく、不安と一緒に生きていこう」という発想。 人類の発展という長い視点で見ても、不安があったからこそ人間はここまで進化(発達)したと言っても過言ではありません。だから、不安は悪いことでも何でもない。むしろ、人間にとってなくてはならないものなんですね。 私たち大人も「不安があるから準備する」「緊張するから真剣に取り組める」という経験がたくさんありますよね。子どもたちにもその感覚を少しずつ体験してもらうことが、成長への大きな一歩になると思います。 次回は、おうちでできる森田療法的なリラックスワークをご紹介できたらいいなと思います!

ユリシス・キッズTakabata/不安が強い子どもには“森田療法”を応用してみよう 前編
教室の毎日
25/08/21 16:07 公開

水遊びは、あらゆる発達を促す「万能療育アクティビティ」

こんにちは!保育士のたくまです。かき氷に次ぐユリシスの夏の風物詩「水遊び」が今年も大好評!みんなびしょ濡れになって楽しんでいます。 子どもたちが大好きな「水遊び」ですが、実は療育的な視点で見てもメリットがたくさんあるのをご存じでしょうか? 「ただ遊んでるだけでしょ?」と思ったら大間違い。水遊びは、感覚・運動・社会性⋯あらゆる発達にアプローチできる、言わば「天然の教材」なんです! 水は「冷たい・あたたかい・流れる・止まる・はじける」など、シンプルだけど五感をフル稼働させてくれる素材。 皮膚感覚(触覚)を刺激することで感覚過敏の子の慣らし体験にもなります。また抵抗を感じる動きは 固有感覚や前庭感覚を育てることにも繋がります。 例えば、水をバケツから移すだけでも「重さ」「音」「温度」を同時に感じられます。まさに「マルチセンサー体験」と言っても過言ではありません。 また、体幹とバランスのトレーニングにもなります。水の中って、意外とふらつくもの。プールの底を歩いたり、水鉄砲を狙ったりする動きは、自然と体幹トレーニングになります。 さらに、水の抵抗があるから「押す・引く・持ち上げる」といった筋力アップにも効果的。運動療育の観点からもピッタリです。 それに水遊びは「協力」や「やり取り」が自然に生まれやすい、コミュニケーションのきっかけに適した遊びと言えます。 水鉄砲の打ち合いはターン制やルールの理解に繋がっているし、お友達との水の掛け合いは相手の表情や反応を読み取ることにもなります。 言葉が苦手な子でも、水を掛け合うだけで「キャッキャッ」と心が繋がる瞬間があります。遊びの中で本能的に感情を呼び起こし「対人スキル」が磨かれるんですね。 そして、「冷たすぎる」「びしょ濡れで気持ち悪い」「やめたい」など、水遊びには感情の揺れがつきもの。そこで支援者と一緒に「どうしたら心地よく続けられるか?」を考えることで、自己調整力を育てることもできます。 例えば、水が苦手なら、空いたペットボトルに水を入れて自分のタイミングで水を注いで触る、途中で休憩するなどの「マイルール」を決める。 「タオルがあるから大丈夫だよ」と安心感を持たせるなどの配慮もアリ。こうした経験が、日常の「気持ちの切り替え」にも繋がるんですね。 「療育」というと、ちょっと構えがち。でも水遊びは、ただ純粋に楽しい!で、良いと私は思います。 楽しい活動だからこそ、子どもは失敗を恐れず挑戦しやすい。「もう一回やってみよう!」の気持ちが、自己肯定感をじわじわ育ててくれると信じています。 水遊びは、感覚統合、体幹・筋力トレーニング、コミュニケーションの練習、自己調整力のサポート、自己肯定感アップなど多方面に効果がある、言わば「万能療育アクティビティ」。 もしご家庭で水遊びの機会があれば、ただの遊びとしてではなく「成長のチャンス」として捉えてはいかがでしょう? 子どもたちの「キャッキャッ」の笑顔の裏には、たくさんの「学び」が隠れていますよ。

ユリシス・キッズTakabata/水遊びは、あらゆる発達を促す「万能療育アクティビティ」
教室の毎日
25/08/19 20:09 公開

かき氷シロップは同じ味「思い込み」が子どもの成長を妨げる!?

こんにちは!保育士のたくまです。夏休みも後半戦、ユリシスでは今年もかき氷が大盛況で、子どもはもちろん大人も一緒に夏の風物詩を楽しんでいます♪ いちご、メロン、ブルーハワイ⋯カラフルなシロップが並んでいると、子どもたちは「ぼくはイチゴ!」「わたしはメロンがいい!」と大はしゃぎです。 でも、ご存じですか?かき氷のシロップって目をつぶって食べると、どれもほとんど同じ味だということを。(そんなバカな?!という方は、騙されたと思って試してみて下さい😁) 香料によって多少の匂いの違いはあれど、見た目の色や名前によって「これはいちご味だ」「これはメロン味だ」と思い込んでいるから、味まで違って感じてしまうみたいです。 実はこれって、私たち大人が子どもを見るときの「思い込み」と、とても似ているんです。 支援の現場では、こんな言葉をよく耳にします。「この子は落ち着きがないから、人の話を聞いていない」「この子は発語が少ないから、人と関わるのが好きじゃない」「この子は算数が得意だから、将来は理系の仕事向きだ」 もちろん、その子の特徴を捉えるのは大切です。けれど、そこに「思い込みフィルター」がかかってしまうと、本当の姿を見失ってしまうこともあります。 実際には、運動遊びのなかで指示をしっかり聞いて集中力を発揮する子もいますし、発語が少なくても人と関わることが大好きな子もいます。 逆に「得意だと思っていたこと」が本人にとっては大きな負担だった、なんてケースもあるんです。お手伝いが得意と思っていたけど、話を聞くと実は結構な負担になっていたことは、思えば過去の支援の中で何度か経験しました。 「赤いからいちご味!」「青いからブルーハワイ味!」これは人間の脳のクセで、見た目の情報に引っ張られてしまっているんですね。 子どもに対しても同じで、「発達障がいがあるから落ち着いて話が聞けない」「4年生だから年下の子に譲るのが当たり前だ」「おとなしいから1人で過ごしたいはず」と、先入観で見てしまいがちです。 でも、子どもは一人ひとり違う個性を持っています。目をつぶってかき氷を食べてみると「どれも同じ味じゃん!」と気づくように、思い込みを外して子どもを見ると「えっ、この子にこんな一面があったんだ!」と驚かされることがあります。 かき氷を「色」で判断するように、子どもを「ラベル」で見ていないか?と、常に意識することって、支援の現場や子育てにおいて大事な視点だと私は思います。 支援者や保護者が思い込みを外すことで、子どもたちは安心して本来の力を発揮できるのだと思います。 例えば、「落ち着きがない子」ではなく「好奇心が旺盛な子」、「集団行動が苦手な子」ではなく「自分のペースを大切にする子」、「発語が少ない子」ではなく「表情や動作で気持ちを伝える子」そんな風に見方を変えると、支援の方法もグッと広がるような気がしませんか? かき氷シロップの味のように、人間は「色」や「名前」にだまされやすいもの。でも大切なのは、その奥にある「本当の味」なんですよね。 子どもに対しても同じで、先入観やラベルではなく、一人ひとりの姿を丁寧に見ていくことが、支援においてとても重要ではないかと思います。 「思い込み」を外して見た子どもの姿は、きっと予想以上にカラフルで、面白くて、可能性に満ちあふれている。 子どもたちが美味しそうにかき氷を食べる姿を眺めながら、ぼんやりとそんなことを考えていました。 今年はあと何回、かき氷できるかな〜🍧

ユリシス・キッズTakabata/かき氷シロップは同じ味「思い込み」が子どもの成長を妨げる!?
教室の毎日
25/08/18 16:05 公開

遊びながら脳と体がグングン育つ!「子どもと手遊び」

こんにちは!保育士のたくまです。毎日のようにお子さまたちの前で手遊びをしている私ですが、今日は改めて、お子さまにとって手遊びの効果とはなんぞや?というところのお話をさせて頂きますね。 みなさん、「手遊び」と聞くと、どんな場面を思い浮かべますか?保育園や幼稚園で先生と一緒に歌いながら指を動かすあの時間、ですよね。 実はこの「手遊び」、単なる暇つぶしやレクリエーションではありません。運動療育の視点で見ると、「脳の発達」と「身体の基礎力アップ」に直結する「ウルトラスーパー遊び」なんです!ちょっとおおげさ過ぎますか?いえいえ、そんなことないんです! 指を動かすだけなのに?と思うかもしれませんが、実は脳は「手と口の動き」にとても敏感。例えば「グー・チョキ・パー」を順番に動かすだけでも、指先の細やかな動き(微細運動)、手首や腕の安定(粗大運動の基礎)、目で見て真似る(視覚と運動の協応)を同時に使います。 つまり、小さな手の動きが、全身の動きを支える基礎作りになっているんですね。 手遊びは、耳で聞いて、頭で理解して、動きに変える一連の流れを伴います。これにより鍛えられるのが、脳の「前頭前野」=思考や判断、集中をつかさどる部分。 例えば「♪グー・チョキ・パーで何つくろう〜」の歌では、次に何を出すか考える(想像力)、歌のテンポに合わせて出す(タイミング感覚)、間違えても修正する(自己調整)と、日常生活や学習に必要なスキルがギュッと詰まっています。 運動療育の現場では、「人と一緒に動く」ことの楽しさを感じることも大切です。手遊びは自然に「視線合わせ」や「笑顔のやりとり」が生まれます。手遊びを通して自然と他者とのコミュニケーション能力も磨かれるというわけですね。 特に発達がゆっくりな子にとって、歌やリズムはやりとりのきっかけになりやすく、「◯◯さんと一緒にできた!」という達成感が自己肯定感にもつながります。 さて、ここからは普段私がやっているおすすめの手遊び歌をご紹介しますね。 ●いっぽんばしこちょこちょ スキンシップ+予測するワクワク感で笑顔が爆発! ●おいでおいでおいでおいでパンダ♪ リズム+動物ポーズで全身運動に発展可能。短期記憶(ワーキングメモリ)の強化にも! ●いっぴきの野ねずみ♪ ●いわしの開き〜♪ リズム+1〜5まで指の動きの模倣。   手遊びは「遊び」ですが、その中には運動療育・言語発達・社会性アップの要素がギュッと詰まっています。特別な道具もスペースもいらず、親子で楽しめるのが最大の魅力。 ぜひおうちでも、親子でちょっとしたスキマ時間に手遊びタイムを取り入れてみてください。気づけば、脳も体も心も、じわじわパワーアップしていますよ。

ユリシス・キッズTakabata/遊びながら脳と体がグングン育つ!「子どもと手遊び」
教室の毎日
25/08/16 22:12 公開

気になる子どもの「常同行動」その意味や良き付き合い方

こんにちは!保育士のたくまです。今日はお子さまの「常同行動」についてお話してみたいと思います。 「気づけば、またやってるな〜」と、お子さまが同じ動きを何度も繰り返しているのを見て、こんなふうに思ったことはありませんか? その行動とは、たとえば、手をひらひらさせる、指をくるくる回す、机をトントン叩く、同じ言葉を繰り返す、歩きながらぴょんぴょん跳ねる、などなど。 これらは「常同行動」と呼ばれます。発達障がいのあるお子さまによく見られますが、実は健常なお子さんや大人でも、「貧乏ゆすり」や「髪をくるくるいじる」など、似たような動きをしていることもあります。 ちなみに私は「顔の肉を伸ばす」ということを、気づくとやっているようです。顔の肉(皮?)が異常に柔らかく、まるでゴムのように伸びるのです。気づくとびょーんびょーんと伸ばしている。何故か落ち着くんですよね。妻からは「キモ!」と指摘されることもありますが、あんまり気にしていません。 そもそも、常同行動は悪いことなんでしょうか?結論から言うと、「必ずしも悪いことではない」です。 常同行動には、こんな役割があると言われています。 まずは、自分を落ち着けるため。不安や緊張、刺激の多さから気持ちを整えるための「セルフコントロール機能」。大人でいうと「深呼吸」や「コーヒーを飲む」、はたまた「タバコを吸う」といった行為と似ています。 次に、純粋に感覚を楽しむため。動きや音、触覚などの感覚が心地よく、それを味わいたくて繰り返すことがあります。まるでお気に入りの歌を何度も聴くような感覚。声やリズムが心地よくて気づくと何度もリピートしちゃうことってありますよね。 最後は頭の中を整理するため。考え事をするときペンをくるくる回すように、常同行動で脳を整えていることも考えられます。会議中にペンをカチカチ鳴らしている人をよく見かけますが、あれも常同行動のひとつなんですね。 さて、ここからは常同行動とどう付き合か?ということをお話していけたらいいなと思います。 ポイントは「全部やめさせる」ではなく、「場や方法を調整する」ことではないかと思います。 見守るのは、安全で、他人に迷惑がかからないと判断したとき。本人が落ち着いていて、学びや遊びに支障がないときは、見守ることをおすすめします。 危険があるとき(ジャンプで転びそう、物にぶつかりそう)や、周囲との関わりが著しく難しくなっているときは、声を掛けて気持ちを落ち着かせます。 「手をバタバタ」→ 「柔らかいボールを握る」などの代替行為を提案したり、「タイマーが鳴るまでこのマットの上ではぴょんぴょんOK」などと時間を場所を決めたりすることも有効的。 また、常同行動が気になるときは、トランポリンやスライム遊び等を通じて、たっぷりと感覚ニーズを満たすことも工夫してみるといいかもしれません。 常同行動は「不思議なクセ」ではなく、お子さまなりの心と体の調整法と捉えてみるといいかもしれません。もちろん、生活に大きく影響する場合は支援や療育の工夫が必要ですが、「これで落ち着いているんだな」と思えるだけで、受け止め方が変わると思います。 常同行動は、お子さまの「心の翻訳機」みたいなもの。大人には理解しづらくても、その奥には必ず意味があります。観察して、ちょっとした工夫で支えながら、お子さまが安心して過ごせる毎日を作っていけるといいですね。

ユリシス・キッズTakabata/気になる子どもの「常同行動」その意味や良き付き合い方
教室の毎日
25/08/12 19:15 公開
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