【模倣の発生と活性化】
※やがて、子どもは、その人がすぐそばにいて、抱っこしてくれなくても、その人を感じるために、その人がよく居る場所に行ったり、その人がよく使っている物を触ろうとしたりします。
※そして、その人の動作を【模倣(真似)】します。
・【模倣】は、そもそもは、気になるものや欲しいものを手にするのと同じように、相手の動作を自分も行うことで、その動作を手に入れようとするものです。
・自分をその人(動作)に似せたい、同じようになりたいというのが、模倣の動機です。好きになった人と同じ仕種をしたり、同じ服(ペアルック)を着ようとするのも、同じ意味です。・同じ動きをしたり、同じものを身に付けることで、その人との一体感を高め、その人を自分の中に感じようとします。
・そして、【模倣】を繰り返すことで、運動がどんどんうまくなり、いろいろな動作を身に付けていきます。
※子どもは、その人の言葉や動作を【模倣】して、その人を自分の中に取り込もうとします。
・また、その人がいつも行なっている行動を自分も行ったり、その人の手伝いをすることで、その人に繋がろうとし、その人との連続性を感じようとします。
・【真似る】ことで、その人を自分の中に感じようとします。
●軍隊の訓練や昔のスポーツ指導者のスパルタ指導のような、強い指示、罰を伴う命令によって、人を動かすことはできますが、それは、圧力の下での仕方なく行う行動であり、定着しないことが多いです。
・そして、圧力がなくなれば、その行動は取らないことが多いです。
・強い指示や命令がない場面では、人は自由に行動します。
※いろいろな集団行動や社会的行動を、子どもに定着させるためには、強制や罰ではなく、子どもがその行動に喜びや意味を感じることが大切です。
※その行動を取ることそのものに、子どもがささやかであってもいいから喜びを感じ、また、そのことで人から笑顔を向けられ、誉められるといった心地よさを感じるものでなくてはなりません。
※禁止し、叱るだけでは、社会的行動は定着しません。
※「どうしたら誉められるのか」「誉められるためには何をしたらよいのか」など、誉められるための具体的な方法を教え、真似させていく必要があります。…続く T.T
★【子どもの発達にとって大切なこと】Part2
教室の毎日
22/08/20 22:30