どんな支援を受けられるの?
児童期に受けられるサービス
多くの自治体では、指定された医療機関によって受給者証を発行することができ、支援計画が作成されます。支援計画をもとに児童発達支援や放課後等デイサービスなどのサービスを利用することができます。
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合理的配慮
学校で受けられる合理的配慮の例を以下に紹介します。
■感覚過敏
・机・いすの脚に緩衝材をつけて雑音を軽減する
・イヤーマフを使用する
・掲示物の情報量を減らす
■指示の理解
・絵カードや写真カードの活用
・口頭だけでなく、板書、メモ等で視覚化する
■読み書きの困難さ
・タブレット上でノートをとる
・入学試験やテストでの、別室受験、時間延長、読み上げ機能等の使用
■かんしゃく
・クールダウンするためのスペースや小部屋等の確保
合理的配慮とは?考え方と具体例、合意形成プロセスについて【専門家監修】
障害者手帳とは?
障害者手帳の取得
また、知的障害が併存していない場合、長期間にわたり日常生活または社会生活への制約がある方は「精神障害者保健福祉手帳」を申請することができます。
精神障害者保健福祉手帳とは?判定基準やメリット、申請方法まとめ
障害者手帳とは?種類ごとの申請方法と受けられるサービスを一挙にご紹介
手帳がなくても受けられるサービス
その一つに、障害者総合支援法に規定されている「自立支援給付」があります。
自立支援給付とは、利用するサービス費用の一部を行政が障害のある方へ個別に給付する制度のことで、医療や障害福祉サービス、福祉用具(補装具)などの費用について給付を受けることが可能になります。
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その他の経済的な支援
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ASD(自閉スペクトラム症)の支援をする上で心に留めること
ASD(自閉スペクトラム症)の二次的問題って?
こうした二次障害、二次的問題を予防するためには、早期から療育、環境調整など適切な支援、サポートを行うことが重要です。
ASD(自閉スペクトラム症)は特有の発達過程・スタイルがあることを理解する
「子どもは1歳までにバイバイさせなければいけない」などと達成しなければならないノルマのように思いこむ必要はないでしょう。
ASD(自閉スペクトラム症)がある子どもには、特有の発達過程・スタイルがあります。発達の遅れに悩むこともあるかもしれませんが、サポートする側が障害を正しく理解することが大切です。
もちろん療育やトレーニング、環境調整によってある程度症状や困りごとを軽減できることもありますが、うまくいかないこともあります。焦らず、個々の障害のレベルや発達に応じた環境調整や支援グッズの活用を考えていきましょう。
まとめ
ASD(自閉スペクトラム症)がある子どもは特有の発達過程やスタイルをたどるといわれています。
発達の遅れに悩むこともあるかもしれませんが、個人の障害の特性、症状について理解し、適切な環境調整を行うことで、日常生活の困りごとを少しでも軽減することができるようになるのではないでしょうか。その子に合ったかかわり方を探っていきましょう。
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