30代女性です。初めて質問させて頂きます。
また、当事者からの質問であることをお許し下さい。
私は20代の後半にアスペルガー症候群と診断されました。
それから今に至るまで、発達障害という自分の障害が受け入れられず苦しんで生きています。
本やネットの情報を見ると、感覚過敏もありますし、とにかく上げたらきりがないくらい発達障害の特性に当てはまっていました。
もっと早くわかっていたら違う人生が送れたかもしれない、と強く思ってしまいます。
過去を振り返るよりも、これからのことに向けて特性を理解して対処して生きていくほうがいいと頭ではわかっているのですがどうしてもできません。発達障害のことと向き合うと頭がおかしくなりそうになっていしまいます。
悲観的になってしまいます。
今もそれが原因でうつ状態になってしまっています。
こんな私ですがどのように発達障害である自分と折り合いをつけて生きていけばよいと思いますか?
また、私のように発達障害を持つお子さんの保護者の方や当事者の方で、どのように発達障害を受け入れることができましたか?
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この質問への回答10件
Aさんこんばんは。
私は発達グレー当事者です。
もっと早く発達障害があることを知っていればと思うお気持ち、わかります。
でも当事者だと知った時、私は「やはり私の努力不足ではなかったんだ」と、謎が解けてスッキリする気持ちと、自分を許すことができる安堵感でホッとしてもいました。
新しい扉が、目の前で開いたような気がしました。
発達障害カフェに行って仲間と話したり、フリースクールでボランティアして特性のある子供達と触れ合うのは、今まで知らなかった世界へのパスポートを手にしたかのようで、楽しかったです。
先日義母が「認知症だと言われてプライドが傷ついた」と憤慨しているのを、不思議な気持ちで聴きました。
私は多分「あなたは認知症です」と言われたら、「なんだか面白い扉が開いた」と、また嬉々として認知症カフェとかに通うんだと思います。
もともと差別意識みたいなものがないというか、「あの人可哀想に」とか思ったことがないのです。
定型発達者が多数派のこの世界では、私達を理解してくれる人は少ないです。だからこの世界は生き辛い。
でも逆に言えば、定型の方が理解することが難しい少数派の方々の気持ちに、私たちは定型者よりずっとずっと深く寄り添う能力があるということではないでしょうか。
「配られたカードで勝負するしかないのさ」というスヌーピーの有名な名言がありますが、私達に配られたカードにはババが混ざっていました。
でもそのカードは、使い方によっては最強のジョーカーにもなり得るのです。
私の父は未診断ながら特性バリバリの会社経営者でした。
父はある業界で、周りにバカにされながら当時は一般的でなかったシステムを導入しました。今ではそのシステムは、業界の常識となっています。
世の常識や人の目を気にしない瞬発力は、強い発達特性があったからこそだと思います。
あのイーロン マスク氏も、自分は発達障害者だと公言しています。
私は先日、市長や福祉課の方に意見を申し上げるチャンスを頂きましたが、それは定型の方々が知らない当事者としての視点や経験の裏付けのある言葉を、私が持っているからです。
AさんにもAさんにしか語れない言葉があるのです。その言葉をどこかで待っている人がいます。
少数派としての誇りを胸に、生きていきませんか。
私の場合は、子供が発達障害や知的障害があると分かって申し訳ない気持ちが長く続き今もやはり心の底にずっとあるのだと思います。
なので、何とか出来ることなら普通に近づけてあげたいと思った時期もありました。
けれども、やっぱりいわゆる普通にはなれないんですよね。で、療育の先生が言われるように、自立を目指すことに方向を換えて今まで親としてやってきた感じでしょうか。
障害を受け入れているかと聞かれたら、全てを受け入れているかどうかは今も分かりません。
けれど、子供が発達が遅れていた時にママ友が言ってくれた言葉がずっと支えになりました。
◯ちゃんは◯ちゃんですよ、と。
他の誰とも代えられないたった1人の我が子であり、人間なのですよね。Aさんも、もちろんそのたった1人です。
生きにくさはあるでしょうけど、齋藤一人さん風に言えば、魂を磨いて生きていれば神様がきっと見てて下さる、と思います。(念の為、宗教の話ではありません)
発達障害ではなくても、皆何らかの折り合いはつけながら生きているものだと思います。仕事や人間関係、全てが上手くいっていて、欲しいものは全て手に入れて健康にも問題なく…なんて人は中々世の中にいないと思いますから。
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発達障害であると受け入れなくても良いんじゃないでしょうか。
忘れ物が多い→メモや便利グッズを活用しよう
怒りっぽい→深呼吸やマインドフルネスをやってみるか
会話が下手→不必要な会話は無理にすることはない、あいさつから
などなど、困り感に対するライフハックや便利グッズは、ネットで探せば色々と見つかります。
ってことは、それで困ってる人も想像よりはたくさん存在しているわけです。
発達障害とか深堀するのを止めて目の前の困ったことに対応するだけだって考えてみるのはいかがでしょうか。
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私も成人当事者です
今から10年ほど前に確定診断がおりました
私の場合は、元々軽度の脳性麻痺があり、障害年金の受給について、脳性麻痺の担当医に相談していました
その時点で複数かつ短期間での離職歴があり、「何故仕事を辞めたのか?」という点を質問された際に、全ての仕事先において「人間関係が理由からの抑うつ状態で結果的に離職」だったので、Dr.から、『普通の人はこんな簡単に仕事は辞めません。あなたには対人面や社会性の弱さがあります。だから先生はあなたは発達障害だと思います』と言われたのが始まりでした
厳しいと感じるひと言でしたが、私の中では腑に落ちました
あぁ、この特性で今まで様々な場面の人間関係で躓いてきたんだな…と
そこからは、様々な書籍を読み、当事者会などにも参加して、理解を深めてきました
私ももっと早くわかっていたら…と思ったことも1回や2回じゃないですが、「今、わかったこと」を大切にしてきました
また、ちょうど診断された頃に『夜中に犬に起こった奇妙な事件』というアスペルガーを題材にした舞台を観たことも、受容のきっかけに繋がりました
私もこの10年間、ずっと試行錯誤を続けていますし、発達障害にの特性に限らず、何事においても折り合いのつけ方は難しいと感じることは多いです
主様は、まだ受容の途中段階なのではないでしょうか?
少しでも参考になれば幸いです
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今と過去の辛さ自体はAさんの確かな実感なので否定できるものではありません。
一方、今後をより良く生きる手がかりにはなりますが、過去自体が変えられないこととは折り合わないと今後に対するしがらみにもなってしまいます。
過去を癒すためにこれからを生きることはできます。具体的にはいろんな方法がありますが、個人的には「発達障害とは」より「Aさんの特性とは」を理解するために知識を得たり、リフレーミングなどの物事の考え方を変えていくトレーニングは有効です。
ただ、生きづらさによる心身の疲れや生活の支障があるならば先に医療や福祉の支援が必要かと思います。
私は子供の診断を通じて、自分の事にも気づきました。
子供にしろ自分にしろ、得体のないやりづらさに名前がつくことでホッとしましたが何も不安がないわけではありません。
また、発達障害があると働く際の工夫も必要ですし育児との両立もなかなか骨が折れます。色んな支援やテクニック、医療の力も借りながらやりくりしています。
子供のことは、責任感こそあれ私の気質上もあり可愛い!愛しい!とはあまり思いませんが、独特で面白いなと思いながら育てています。でもお互いやりづらい親/子だなと思いながら過ごしています。
よく観察していますね、と言われますが、単に同族嫌悪的なところもあります。
淡々と書きましたが、私も今くらい割り切れるにはそれなりに落ち込んだり困ったりします。でも、なるべくそれを障害のせいと思わず、自分はこれからどうすべきかを考えます。過去という変えられないもののために疲れるほどの体力がないので…
今は本や動画もたくさんあるので、無理ない範囲で勉強してみてもいいとおもいます。
発達障害とは?みたいなノウハウより精神医学的な見解や生きやすさを考える心理学や哲学がおすすめです。
参考になれば幸いです。
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皆さま、たくさんの回答を寄せて頂き、ありがとうございます。
ひとつひとつの回答を読ませて頂きながら涙が止まりませんでした。
本当はひとりひとりにお返事をしたいのですが、いま情緒が不安定でなかなか文章を考えることも難しいのでここでの御礼とさせて頂きます。本当にありがとうございます。
折り合いをつけることはなかなか大変な道のりだと思いますが、とりあえずこの回答欄を印刷して、困ったときにいつでも見られるようにしてお守り代わりにしようと思います。
ありがとうございました。
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