こちらは専門家回答のQ&Aです。
保護者さまお悩みアンケートで応募のあった中から採用されたものとなります。
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ADHDとASDの小学2年生です。
「子どもの特性は育て方のせいではない」と頭では理解しつつも、自分を責めてしまう自己批判のループから抜け出せません。
外出先で子どもがパニックを起こした際に向けられる周囲の冷ややかな視線や、親戚からの「しつけが甘い」「もっと厳しく育てれば治る」という無理解な言葉を浴びるたび、自分の育て方が間違っていたのではないかと、自分を責めてしまいます。療育に通い、必死に向き合っている努力も無駄だったのかも…と感じてしまい、子どもにも罪悪感を抱いてしまいます。この慢性的な自責の念とどう向き合うのがよいのでしょうか。
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この質問への専門家回答1件
「育て方のせいではない」と頭では分かっていても、周囲の視線や心ない言葉に触れるたびに自分を責めてしまうのですね。日々向き合ってきたからこそ、「もっとできたのでは」と苦しくなるお気持ちが伝わってきます。
お子さんのパニックや多動は、しつけだけで簡単に説明できるものではありません。発達特性のあるお子さんは、音や人混み、予定外の出来事、疲れ、不安などが重なった時に、気持ちや行動の調整が難しくなることがあります。そこだけを見た人には、背景にあるしんどさや、親御さんが普段どれほど準備し、工夫し、支えているかは見えにくいものです。
親戚や周囲からの「もっと厳しくすればよい」「しつけが甘い」という言葉は、分かりやすく聞こえる一方で、実際の育児の複雑さが十分に見えていないことが多いものです。強調しておきたいのは、子育てに責任を持って日々対応しているのは、親御さんご自身です。ですので、その言葉をすべてを受け取らなくてもよいと思います。自責の念が出てくるのは、それだけ真剣にお子さんと向き合っているからかと私は信じています。ただ、その責任感が強すぎると、ご自身を追い詰めてしまいます。
「私は何もできていない」ではなく、「今日も何とか一日を支えた」と、できたことを小さく確認していくことも大切です。
療育や日々の関わりは、無駄ではありません。努力はいつもすぐに分かりやすい形で報われるとは限りませんが、外出前に準備したこと、苦手を知ろうとしたこと、崩れた後に安全に帰ってきたこと、その一つひとつが確かな支援です。お子さんをこの社会の中で支えるために毎日、となりで調整し、守り、考え続けているのだと思います。
また、この悩みは一人で抱えるほど重くなりやすいものです。主治医、療育の先生、学校、家族の中で理解してくれる人など、努力を見てくれる味方を増やしていきましょう。必要があれば、周囲には「医師や療育の先生と相談しながら対応しています。見守ってください」と短く伝えるだけでも十分です。親御さんが完璧である必要はありません。うまくいかない日があっても、悩み、相談し、また明日を考えていること自体が、お子さんに向き合い続けている証だと思います。どうか、自分を責めるだけでなく、「今日も投げ出さずにいた」「ここまでよくやってきた」と、ご自身を支える言葉も少しずつ増やしてみてください。
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コメント・体験談1件
「バカな親戚だ」と思えばいいと思います。
自閉症というのは、生まれつきの機能障害ですから、育て方のせいや、しつけの問題ではないということは、もう当たり前のことなんですね。
20年、30年前だったら、そういうふうに思っている人も多かったかもしれません。でも、今はそうではありません。
だから、その親戚は勉強不足なんです。
「しつけが甘い」「もっと厳しく育てれば治る」という言葉を、まともに受け止める必要はありません。
ただ、面と向かって「勉強不足ですね」などと言ってしまうとトラブルになります。ですから、心の中で「何を言っているんだ」と、唾を吐いてしまっていいと思います。
そして、今の相談者さんは、負のループに陥っているんですよね。
「障害受容の五段階」ということで、私もYouTubeで話したことがありますが、障害受容というのは、なかなか直線的にはいきません。
行きつ戻りつしながら、受け入れたり、受け入れられなかったりしながら、少しずつ進んでいくものです。
そして、「自分を責めてしまう」だけではなく、「自分を責めてしまう自分」を、さらに責めているわけですよね。
そうではなく、
「私って、自分のことを責めちゃうんだな」
と、一歩引いて、俯瞰してみるといいと思います。
自分がそう思ってしまうことを、さらに否定してしまうと、もっともっとドツボにはまってしまいます。
「こんな子を産んでしまって悪かった」
「自分が悪いんだ」
と思ったとしても、
「ああ、私は今、そう感じているんだな」
と、その気持ちをそのまま認めてあげればいいと思います。
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