・こぱんはうすさくら札幌太平教室がスタートしてから、5ヶ月目の8月に入り、8月も下旬になりましたが、
・8月上旬から、「みんなのためのルールブック」を療育に取り入れています。
・「みんなのためのルールブック」は、
荒れた学級を立て直した、アメリカの小学校教師のロン・クラークさんが書き、世界的なベストセラーになった『あたりまえだけど、とても大切なこと』の、50のルールの部分を取り出して絵本のようにまとめたものです。
・50のルールは、子どもたちが生き生きと学校生活を送れるように、社会に出てからも充実した人生を送れるようにとの願いをこめて、作られました。
・はじめのほうは「相手の目を見て話そう」
「だれかがすばらしいことをしたら拍手をしよう」
「しかられている人のほうを見ない」といった生活上の具体的なルールが書かれていますが、ルール㊹からは、生きる上での心のルールとして、
「信じるもののために立ちあがろう」
「前向きに生きて、人生を楽しもう」
・そして最後のルール㊿は
「きみのなれる、もっともすばらしい人間になれ。」とあリます。
・僕が、今年3月末まで勤務していた前の児童デイでは昨年の10月頃からこのルールブックを取り入れ、1週間に一つずつ新しいルールを加えていきましたが、何ヶ月か立つうちに、子どもたちに変化が感じられるようになりました。
・行動が一気に変わって、ルールを守れるようになるわけでは決してありませんが、
ルールブックの言葉は、子どもたちの頭の中にはきちんと刻み込まれていました。
・発達障害のお子さんは、特に自閉スペクトラム症のお子さんやその傾向のあるお子さんは、「暗黙のルールや決まり」を理解することが苦手です。
・目に見えないものを理解したり想像することが苦手です。
・「暗黙のルール」の理解が困難です。
・そのため、ルールはできるだけ明確で、その子の能力の範囲内で実行可能なルールにする必要があると言われています。
・彼らは、曖昧な指示や皮肉、言外の意味の理解を期待するような指示は理解しにくいのです。
・その場に関係のないことをしつこく聞いたり話したがる場合は、
「今この場ではその話はできないよ」とか
「この話は5分で打ち切るね」
などと情況に応じて明確に伝えた上で、
「いつどこでなら話をしても良い」という代替の提案をできるだけ行うようにと言われています。
・また、彼らは正直すぎるため、人との接し方のルールがわからず無邪気に周囲の人に対して迷惑なことをしてしまうことがあります。
・例えば太ったお友だちに素直に「太っているね」と言ってしまいがちです。その言葉が人を傷つけるということには少し鈍感だったりします。
・年配の先生に「おばあさん先生おはようございます」と明るい大声で挨拶するお子さんもいます。
・そして、私たちが注意しなければならないことは、こういった言動をする場合にも彼らには悪意はないということです。
★ただ、「社会的ルール」がわからず素直に「本当のこと」を言ってしまい、トラブルが起きたりします。
・子どもでも大人でも社会生活には「暗黙のルール」があり、この「暗黙のルール」がわからないために他の子どもから嫌われたりいじめられる自閉スペクトラム症の子どもは多いと言えます。
☆そのため、この「暗黙のルール」を伝えるにはどうしたらいいのか考えていました。
☆そして、そんなときに知ったのが、この【みんなのためのルールブック】でした。
☆【あたりまえだけど、とても大切なこと】を、子どもたちにわかりやすいイラストと簡単な文章で説明してくれます。
・耳から入ってくる言葉だけではなく、絵や写真、イラスト、文字などの視覚的な情報がある方が、その意味を理解しやすい子どもたちが多いです。
・話し言葉はすぐに消えたり、右の耳から左の耳に抜けていってしまいますが、絵や文字は、壁やホワイトボードに貼っておくと、消えることはなく、必ず子どもたちは目にします。
・そして、折に触れ、子どもたちに、【あたりまえだけど、とても大切なことの50のルールを発信続けようと思っています。
◎ブロークンレコードのように…… T.T
【「みんなのためのルールブック」を取り入れました】
教室の毎日
22/08/22 22:00