
放課後等デイサービスの利用日数、利用時間は?【放デイ】
放課後等デイサービスの利用日数はどうやって決まる?上限は?
放課後等デイサービスの毎月の利用日数は子どもによって異なり、放課後等デイサービスを利用するために必要な受給者証を申請する際、子どもの状況や保護者の意向などを踏まえて自治体によって決定されます。
月ごとの利用日数は受給者証に「〇日/月」と記載されます。例えば「10日/月」と記載されていれば、ひと月で10日まで利用できるということです。なお、利用日数が余っても翌月に繰り越すことはできません。
また、ひと月に利用できる最大日数として上限も決められており、多くの自治体で23日となっています。上限は法律で決められているわけではなく、厚生労働省の通知を基に自治体ごとに決められています。
令和元年時点で放課後等デイサービスの平均利用日数はひと月で約12日となっていて、週3日程度利用している子どもが多いようです。
参考:厚生労働省|障害児通所支援の在り方に関する検討会 放課後等デイサービスの現状と課題について
利用日数の変更を希望する場合は、利用申請の際に相談支援事業所で利用計画を作成した場合はその相談支援事業所に、保護者自身が利用計画を作った場合は申請した場所が窓口になります。
放課後等デイサービスの利用時間はどう決まる?
放課後等デイサービスの利用時間は、子どもの状況や事業所の支援スタイル、平日と休日などによって変わってきます。
実際の利用時間では平日は1時間~3時間で、休日は5時間以上など長い時間利用することが多い傾向があります。
参考:厚生労働省|7 障害児通所支援事業所の実態に関する調査 集計結果
参考:子ども家庭庁|令和6年度障害福祉サービス等報酬改定(障害児支援関係)の改定事項の概要について
参考:子ども家庭庁|令和6年度障害福祉サービス等報酬改定等(障害児支援)に関するQ&A VOL.1
事業所のスタイルとして、一コマ単位で支援を提供するスタイルと、居場所として長い時間利用可能なスタイルがあり、併用している場合もあります。
一コマ単位の場合は特定の指導を受け終わったら帰るため、比較的短時間の利用となるようです。
居場所として長い時間過ごす場合は、平日は放課後から夕方まで、休日は午前中から夕方までなど比較的長時間の利用となるようです。
利用時間は事業所とが開所している時間の中で曜日と時間を決めていき、個別支援計画に記載されます(※)。基本はその通りの時間に利用しますが、学校の時間が前後した場合などは事業所の空き具合などを考慮して調整していきます。
※令和6年度障害福祉サービス等報酬改定により、令和6年4月から個別支援計画に「支援に要する時間(計画時間)」を記載することになりました。
参考:記入例 【別紙2】個別支援計画別表(記入例)|子ども家庭庁
放課後等デイサービスの利用時間、利用日数の例
ここでは、放課後等デイサービスの利用日、利用時間の具体的な例を2つ紹介します。
Aさん:短時間利用の例
Aさんは利用日数が15日/月で週3日、主に月・水・金曜日に利用しています。
事業所は60分単位で支援を行っており、Aさんは以下のように利用しています。
・16:00~17:00 個別指導:SST(ソーシャルスキルトレーニング)
・17:00~18:00 集団指導:コミュニケーション練習
60分の中で、45分が指導員とAさんの個別指導、残りの15分は指導員から保護者へのフィードバックの時間です。
欠席の振り替えや学校の時間が前後した際は、事業所の空き状況を踏まえて別の日時に変更することもあります。
Bさん:長時間利用の例
Bさんは利用日数が23日/月で週5日、月・火・木・金・土曜日に利用しています。
平日のスケジュールは以下の通りです。
・放課後~15:30 通所:手洗いうがい、検温、自由時間(遊びや宿題など)
・16:00 始まりの会:挨拶、スケジュール確認
・16:15 集団指導:学習のつまずきへの支援
・17:00 おやつ
・17:45 集団指導:コミュニケーション練習
・18:45 帰りの会:挨拶、振り返り
・19:00 帰宅:送迎、またはお迎え
休日では朝から通うため、以下のようなスケジュールとなります。
・~10:00 通所:通所:手洗いうがい、検温
・10:00 始まりの会:挨拶、午前の予定の確認
・10:15 集団指導:コミュニケーション練習
・11:15 自由遊び:指導員のサポートもあり
・12:15 昼食
・13:15 お昼の会:午後の予定の確認
・13:30 集団指導:学習のつまずきへの支援
・14:30 自由遊び:指導員のサポートもあり
・15:00 おやつ
・15:30 集団指導:SST(ソーシャルスキルトレーニング)
・16:00 帰りの会:挨拶、振り返り
・17:00 帰宅:送迎、またはお迎え
そのほかにも、長期休みの際は課外活動や季節のイベントなどにも参加しています。
また、家庭の事情から平日は送迎の順番を一番最後にしてもらうなど、事業所と相談しながら利用しやすい調整もしています。
平均週3日程度利用、平日は1~3時間、休日は5時間以上の利用が多い
ここまで放課後等デイサービスの利用日数、利用時間について紹介してきました。平均すると週3日程度利用、平日は1~3時間、休日は5時間以上の利用が多いようです。
ただ、最適な利用方法は、子ども、家庭、学校などさまざまな状況により変わってきます。お子さまの発達や障害の程度や種類によって、適切な利用日数、時間は異なります。保護者の預かりニーズが高い場合も利用時間が必要になるでしょう。相談支援事業所や放課後等デイサービス事業所と相談しながら、子どもに合った利用の仕方を考えていくことをおすすめします。
具体的な支援内容は以下の記事をご覧ください。
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