放課後等デイサービスではどのような支援を行うの?【放デイの支援プログラム】
放課後等デイサービス(放デイ)は障害児通所支援の一つで、就学児(小学生、中学生、高校生)が利用できる施設(事業所)です。放課後等デイサービス(放デイ)の利用を考えていても、通う時間やプログラム内容が施設(事業所)ごとに違っていて、どう選べばいいのか分からないという方もいると思います。今回は放課後等デイサービス(放デイ)の受講方法や具体的なプログラム内容などを紹介します。
放課後等デイサービスでのプログラムの受講方法と通い方は?
放課後等デイサービス(放デイ)では、施設(事業所)ごとにプログラムの受講方法や通い方が異なっています。子どもの特性や困りごとに合った施設(事業所)を選ぶためにも、どのような種類があるか知っておくといいでしょう。
放課後等デイサービス(放デイ)の受講方法
プログラムの受講方法としては、
- ・個別支援
- ・集団活動
という種類があります。
個別支援
個別支援とは、子どもと支援者が一対一でプログラムに取り組む受講方法です。子どもの特性や困りごとに合わせて柔軟なプログラムを行うことができる点が特徴です。また、一対一ではなく子どもに2名のペアプログラムを実施している施設(事業所)もあります。
集団活動
集団活動は複数の子どもが一緒にプログラムに取り組む受講方法です。人との関わりが増えるため、コミュニケーションスキルや集団生活でのルールなどを学ぶことができる点が特徴です。人数は数人から10人程度で、施設(事業所)によって異なります。
放課後等デイサービス(放デイ)の通い方
放課後等デイサービス(放デイ)の通い方として
- ・長時間通う
- ・プログラムごとに通う
という種類があります。また、施設(事業所)によっては送迎を行っている場合もありますので、合わせて紹介します。
長時間通う
プログラムを受けるだけではなく、学童保育のように居場所として長時間通う形式です。基本的に平日は学校の授業が終わってから夕方まで、休日や長期休暇の際は朝から夕方まで利用します。
プログラム以外にも始まりの会や片付けなどの時間があり、集団での行動が学べることやほかの子どもとも交流できる特徴があります。また、通っている時間の中で上級生は下級生のサポートをするなど、役割を決めて社会性を伸ばす取り組みをしている施設(事業所)もあります。
プログラムごとに通う
受講するプログラムの時間に合わせて通う方法です。プログラムの時間だけ利用するので、集団が苦手な子どもにも通いやすい、また自立支援や創作活動などのプログラムを個別で受けることができるといった特徴があります。
送迎
施設(事業所)によっては、送迎を行っている場合もあります。学校や家まで車で迎えに来て、終了後は家まで送り届けてくれます。送迎の有無や送迎可能な距離などは施設(事業所)ごとに異なっています。
支援プログラムの例?
放課後等デイサービス(放デイ)では、施設(事業所)ごとに特色あるプログラムが提供されています。ここでは、放課後等デイサービス(放デイ)で提出されている主なプログラムを、種類ごとに紹介していきます
放課後等デイサービス(放デイ)のプログラムはおおまかに以下の種類に分けることができます。
- ・自立のための療育
- ・創作的活動
- ・地域交流・社会科見学
- ・その他の支援
それぞれ概要と具体的なプログラムの例を紹介していきます。
自立のための療育(発達支援)
放課後等デイサービス(放デイ)の基本的な支援の一つで、子どもの発達段階や特性に合わせて自立するために必要なプログラムを提供しています。子どもが意欲的に関わるなかで、成功体験を増やしていけるように、各施設(事業所)で多岐にわたるプログラムを提供しています。
具体例としては、
- ・学校での困りごと(コミュニケーション、勉強など)を解消するプログラム
- ・ほかの子どもとのゲーム
- ・ご飯作りなどの協同作業
- ・ハロウィンや夏祭りなどのイベント運営
- ・放課後等デイサービス(放デイ)内での役割分担
- ・実際にお金を使って買い物体験
などさまざまなプログラムがあります。また、プログラムだけではなく、ほかの子どもとの関わりやイベントを通して自立のための支援を行っている場合もあります。
創作的活動
習い事や創作的活動では、感情や感性などを伸ばすことを目的に、屋内・屋外共にさまざまなプログラムが提供されています。
具体的には、
- ・イラストや工作
- ・お菓子作り
- ・楽器やダンス
- ・公園での体操やゲーム
- ・キッズヨガ
- ・カラオケ
- ・講師を招いてのゲームやスポーツ体験
など多種多彩です。
地域交流・社会科見学
放課後等デイサービス(放デイ)では社会参加の機会を増やしていくために、地域の大学などとの交流や、仕事などを体験できるプログラムの提供もしています。
具体的には、
- ・科学館や博物館での体験学習
- ・農業や地引網などの体験
- ・地域のお祭りへの参加
- ・演劇などの鑑賞
- ・ほかの小学校との交流プログラム
- ・老人ホームと連携した幅広い年代との交流プログラム
- ・就労系の施設(事業所)での職業体験
などがあります。こちらも、地域の特色や連携している機関によって幅広いプログラムがあります。また、就労支援に特化した放課後等デイサービス(放デイ)もあります。
その他の支援
その他の支援として、音楽を使って感性などを養うリトミックなどをプログラムに取り入れている施設(事業所)も多くあります。
また、家族への支援として、育児の悩みや家庭で行う療育についての相談や、子どものケアを放課後等デイサービス(放デイ)で行うことでレスパイトケア(小休止)の提供もしています。
ここまで放課後等デイサービス(放デイ)の支援プログラムについて紹介しました。放課後等デイサービス(放デイ)はプログラムの受講方法や利用の仕方、それにプログラム内容も施設(事業所)ごとに特色があります。子どもの特性や困りごとに合った施設(事業所)を見つけるためにも、一度施設(事業所)の見学と体験をしてみるといいでしょう。その際は、通う距離や送迎の有無など保護者の負担も考慮して選ぶと長く通い続けることにもつながっていきます。
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