
【児童発達支援・放課後等デイ】施設の探し方にはどんな方法がある?
児童発達支援や放課後等デイサービスの利用を考えて、いざ施設を探そうというとき、どうやって探しますか?障害児通所支援を行う施設は、増加傾向にあります。事業内容も多様化する中で、どう探したらいいのか、どんな方法があるのかを知ることで、効率的に子どもに合う施設を探すことができるかもしれません。施設を探す方法からチェックしたいポイントなどご紹介します!
障害児通所支援の施設、どう探す?
児童発達支援や放課後等デイサービスなどの障害児通所支援の福祉サービスを利用するには、保護者が自分で通所できる施設を探して契約する必要があります。
厚生労働省の調査によると、障害児通所支援を行う施設は、年々増加しています。
全国にある施設の数は、児童発達支援事業で約6,000、放課後等デイサービス事業で約11,300でした。
施設数が増加し、事業内容も多様化していることから、どうやって施設を選んだら良いのか迷っている人も少なくないのではないでしょうか。また、せっかく調べてもいざ利用しようとすると施設の定員に空きがなく、通えないというケースもあるようです。
ここでは、児童発達支援や放課後等デイサービスの施設の情報を集める手段や流れについて紹介します。
出典:
障害児通所支援の種類
障害児通所支援の福祉サービスは、目的や対象によって分かれています。
児童発達支援…障害のある未就学児が対象。日常生活の自立のための療育や学習支援、運動プログラムなどが行われます。療育手帳などの障害者手帳、また医学的診断名がなくても、専門家の意見書などを提出して必要性が認められれば、利用することができます。
放課後等デイサービス…障害のある就学児童(6〜18歳※場合によって20歳まで)が学校の授業終了後や長期休暇中に利用することができます。生活力向上のために専門的な療育を行う施設もあれば、パソコン教室や運動など、習い事に近い活動を行っている施設などもあります。療育手帳などの障害者手帳、また医学的診断名がなくても、専門家の意見書などを提出して必要性が認められれば、利用することができます。
他にも、上肢・下肢または体幹の機能に障害のある児童に児童発達支援を行う「医療型児童発達支援」、重度の障害等のため、外出することが困難な障害児を対象に居宅を訪問して発達支援をする「居宅訪問型児童発達支援」、保育所など集団生活の適応のための専門的な支援を行う「保育所等訪問支援」があります。
施設を利用するには?
施設を利用するためには、利用したい施設を見つけることから、利用に必要な事前の手続き、施設との契約まで保護者自身で行わなければいけません。
児童発達支援、放課後等デイサービスを行う施設を利用するためには、お住まいの市区町村で発行される「通所受給者証」が必要です。また、受給者証の申請に当たって「障害児支援利用計画案」も準備しましょう。保護者がセルフプランをつくることもできますが、障害児通所相談事業所や相談事業を行っている各施設で作成してもらえます。
参考:
障害児通所支援の中で利用するサービスや対象について迷っていたり疑問があったりする方は、最初にお住まいの自治体に相談しましょう。
利用したいサービスの種類が決まったら、受給者証の申請をする前に、通いたい施設を探しておくとよいでしょう。
その際、定員に空きがあるか、療育の内容はどんなことを行っているかなどもあわせて確認しましょう。気になる施設を見つけたら、見学を申し込み、実際に施設に足を運んだり相談することで利用のイメージをつかむとよいでしょう。
子どもに合った施設を探すポイントは?
多くの施設の中から、子どもにあったところを選ぶために、利用する目的や条件について、保護者自身が整理して理解しておくのは大切です。基準として押さえておきたいポイントについて紹介します。
支援の内容は子どもに合っているか?
1.受講スタイル
・個別で受けるか、集団で受けるか
療育のプログラムにもよりますが、個別療育では、一人ひとりに合わせた支援を受けられます。また、集団では、子ども同士でコミュニケーションや集団のルールを学べます。
・親子一緒に受けるか、子どもだけで受けるか
親子の関わり方を学べたり、親がいることで安心して受講できたりすることを優先したいときは、親子一緒に通うことができるところが良いでしょう。子どもだけで受講するのは、子どもの自立心を養います。保護者にとっては、育児から離れる時間ができます。
2.療育のプログラム
学習支援、預かり支援、ソーシャルスキルトレーニングなど、施設ごとに力を入れているプログラムはさまざまなので事前にチェックしましょう。
通いやすいか
1. 曜日・日時
子どもと家族のスケジュールを考え、無理なく通えるかどうか考えます。土・日曜や長期休み中の対応なども確認しましょう。
2.場所
自宅や学校、駅からの距離も考慮して、無理なく通える距離の施設がおすすめです。
3.送迎の有無
学校・自宅から送り迎えを行ってくれる施設もあります。送迎の有無や範囲を確認してみましょう。
定員に空きがあるか
各施設には利用者の定員があるので、空きがないと契約できません。定員に空きがあるか、これから空く予定があるかどうかも確認すると良さそうです。
施設の雰囲気は?
1.施設のホームページを見る
具体的に気になる施設があれば、直接ホームページやSNSをチェックするのも一つの方法です。日々の活動の様子や最新情報が見られるかもしれません。
2.利用者の口コミ
直接聞くのもいいですが、身近に施設の利用者がいない場合、口コミが見られるサイトもあります。LITALICO発達ナビの施設情報ページにも「利用者の声」があるので、チェックしてみてください。
以上のポイントを参考に、利用したい施設の候補を集めていきましょう。
利用する施設の候補を集める
施設について調べて、利用する候補を集めるには、次のような方法があります。
LITALICO発達ナビの「施設情報」から探す

LITALICO発達ナビでは、障害児通所施設などの情報を掲載しています。
現在地から探すこともできますし、都道府県・市区町村を選択すれば、児童発達支援・放課後等デイの施設一覧が表示されます。市区町村だけでなく、路線や駅から探すことも可能です。

さらに「受け入れ年齢」や「支援プログラム」、「在籍する専門スタッフ」「送迎有無」「土日祝営業」など詳細条件を選択して絞り込むことも可能です。
さまざまな条件から施設を探すことができるので、ぜひ活用してみてください。
発達ナビのページでは、気になる施設を保存しておけるので、後から見直したいときにも便利です。
また、一部の施設では、電話やWEBから空き状況の確認や見学の予約も可能です。利用者の声、送迎有無、土日祝の営業、支援プログラム、スタッフの専門資格、日常の様子などがわかるブログなども公開されています。
LITALICO発達ナビのLINE@のトークから探す
LITALICO発達ナビのアカウントをLINEでお友だちに追加すると、児童発達支援施設・放課後等デイサービスの施設を検索できます。
トーク画面で、検索したい地域名や施設名を入力する方法と、位置情報から調べる方法もあります。気軽に検索できるので、一度試してみてはどうでしょう。

市区町村の窓口で聞く
市区町村の福祉窓口・子育て支援窓口では、地域の施設リストや、情報を提供してくれることもあります。直接窓口に行けない場合も、市区町村のホームページで施設一覧が公開されているところもあります。
この場合、見ることができる情報は、サービスの種類や施設名、住所、電話・FAX番号と必要最低限の場合が多いようです。療育内容や雰囲気などを知るためには、保護者自身が個別にホームページを探したり、電話をかけたりすることになります。
インターネットで探す
インターネットで、「児童発達支援センター 地名」「放課後等デイサービス 地名」といったキーワードで、目的の福祉サービスを行っている地域の施設が検索できます。お住まいの地域と近隣の地域の中から、似た条件の施設を探すことができそうです。
ママ友の口コミ
すでに施設を利用している保護者に、地域にある施設や通っている施設を聞いてみるのもいいでしょう。
契約前に施設を見学しよう!
利用する候補となる施設が絞れてきたら、実際に見学に行ってみましょう。教室を体験できるところもあります。子どもと一緒に足を運んで、楽しく過ごせそうかなどを確かめて契約へと進めましょう。
見学についてはこちら。

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施設カテゴリ
施設のカテゴリについては、児童発達支援事業所、放課後等デイサービス、その他発達支援施設の3つのカテゴリを取り扱っており、児童発達支援事業所については、地域の児童発達支援センターと児童発達支援事業の両方を掲載しております。